ごあいさつ

第41回日本膵切研究会当番会長
東京歯科大学市川総合病院 副院長 外科学教授
松井淳一

松井淳一

 日本膵切研究会は、1984年PD懇談会として発足し1988年日本膵切研究会に発展的に改称され、来年で節目の30年を迎える歴史ある研究会であります。この研究会は、毎回膵手術関連の手技や工夫、興味深い膵疾患の話題、そして最近では手術単独ではなく各種治療との組み合わせなどが発表され、忌憚ない本音の飛び交う大変に活発な討論で盛り上がる膵臓外科医にとっては無くてはならない会であります。その第41回研究会をお世話させていただくことになり、身に余る光栄と存じております。

 さて、膵疾患は診断も容易ではなく、治療成績においても膵癌を初め良好と言えないものが多く残されています。一方で、有望な膵癌化学療法regimenがわが国から相次いで発信され、集学的治療戦略の中で膵手術の意義はますます高まっています。また、膵嚢胞性腫瘍の診断、治療についても理解が深まりますます興味深い手術対象になっています。その結果、膵手術後長期生存がますます確かなものとなって来ましたが、消化器外科の道を選んだ者にとって膵臓手術はPDを筆頭として依然として困難で乗り越え甲斐のある手術の一つであります。

 そこで、第41回本研究会では、これまでの膵手術の根治性と安全性の追究と討論をさらに深めていただくとともに、膵手術後の残膵にも注目した討論を企画したいと考えております。開催会期は最近では毎年8月最終週末が恒例となっておりましたが、2014年の第52回日本癌治療学会学術集会が8月28日(木)~30日(土)に横浜にて開催されますので、今回は1週間早く8月22日(金)、23日(土)の両日、東京水道橋の東京ドームホテルにおいて開催いたします。

 今回も膵臓外科の先生方に多数ご参加いただいて、激しく楽しく興味深い研究会になりますようご支援ご指導を賜りますようお願い申し上げます。

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